サービス付き高齢者向け住宅とは
サービス付き高齢者向け住宅まちなかの『サービス付き高齢者向け住宅』とはどのような施設で、どのようなサービスを受けられるのでしょうか。このページではサービス付き高齢者向け住宅について説明しています。
サービス付き高齢者向け住宅(以下「サ高住」とします)は、高齢者が安心・安全・快適に暮らせる住まいとして注目されている住宅形態です。
一般的には、バリアフリー設計の賃貸住宅に生活支援サービスが加わり、日常生活における安心感を提供することが大きな特徴です。
この住宅形態は、医療法人、社会福祉法人、民間企業などが運営しており、医療や介護サービスとの連携が強化されているため、入居される方とそのご家族にとって、非常に利用しやすい環境が整っています。
サービス付き高齢者向け住宅の主な特徴
1.バリアフリー設計
サ高住の建物や部屋は、身体の不自由な方でも快適に生活できるようにバリアフリー設計が施されています。
エレベーターや手すり、段差のない床面、広い廊下などが標準仕様となっており、車いすや歩行補助具を利用する方にも安心して移動できる環境です。
また、各住戸のバスルームやトイレにも安全設備が備わっており、転倒や事故のリスクを減らすための工夫がなされています。
2.安否確認と生活相談サービス
サ高住の大きな特徴として、入居者の安否確認と生活相談が提供される点があります。スタッフが定期的に入居者の状況を確認し、体調の異変などに素早く対応します。
例えば、24時間体制でスタッフが常駐している場合も多く、困った時にすぐに相談できる安心感があります。
また、日常のちょっとした悩みや不安も相談できるため、孤立を防ぐサポートが充実しています。
3.自由な生活環境
サービス付き高齢者向け住宅は、施設というよりも一般の賃貸住宅に近い感覚で利用できます。居住者は自由に自分の家具やインテリアを持ち込むことができ、好きなように部屋をコーディネートできます。
また、外出やご家族の訪問も自由にできるため、生活のリズムを崩すことなく、自己のペースで暮らすことが可能です。
こうした自由度があることで、ストレスが少なく、生活の質が向上すると言われています。
生活支援と介護サービスの連携
サ高住には基本的な生活支援サービスが付随していますが、介護が必要になった場合には、外部の介護サービスを柔軟に利用することができます。
例えば、訪問介護やデイサービスなどの介護保険サービスを利用し、必要なサポートが受けられるため、自立している方から介護が必要な方まで幅広く対応しています。
また、施設職員が介護サービスを直接行う、介護保険サービスの特定施設入居者生活介護を提供している施設もあります。
医療面でも、協力医療機関等と連携が行い、迅速に連絡が取れるようなシステムが確立されているため、ご家族も安心して日常を見守ることができます。
サービス付き高齢者向け住宅の入居のメリット・デメリット
メリット(入居して「良かった!」と安心できる点)
1.安心のサポート
24時間体制で緊急対応があり、日々の生活で不安を感じることなく過ごせます。 また、施設スタッフに相談したり、困りごとを頼んだりすることもできます。
介護が必要になった場合は外部のデイサービスや訪問介護などを利用、職員が直接介護サービスを提供する「特定施設入居者生活介護」が利用できる施設もあります。
2.自由な暮らし
自分のペースで生活し、外出や趣味の活動なども自由に楽しめます。施設によっては、レクリエーションや各種イベントなども開催され、充実した毎日を過ごせます。
3.入居者との交流
同じ建物に住む人たちと交流する機会があり、孤独を感じにくく、新たなコミュニティを築けます。 共用スペースで談笑や一緒に食事、趣味の活動を共に楽しむこともできます。
4.快適な住環境
バリアフリー設計で、高齢者にとって安全で快適な住環境です。 段差が少なく、手すりなどが設置されているため、転倒などのリスクを減らし、安心して生活できます。
5.健康的な食生活
希望すれば食事が1日3食提供され、栄養バランスの取れた食事で、健康的な食生活が送れ、健康管理に役立ちます。また、食事の準備や後片付けの手間も無いので身体・精神的な負担軽減になります。
デメリット(入居前によく考えないと、あとで「しまった!」と困る点)
1.費用面
安否確認や生活相談などさまざまなサービスが受けることができるため、初期費用や月額費用が、一般の賃貸住宅より高額になる傾向があります。サービス内容や部屋の広さによって費用は異なりますが、経済的な負担が大きくなる可能性もあります。
2.介護サービス
介護が必要になった場合、サ高住の費用とは別に介護保険サービス利用料がかかります。要介護度が高くなると、介護費用も高額になる可能性があります。入居後に介護状態が重度になった場合など、別のサ高住や介護施設などに住み替えする可能性もあります。
3.生活の制限
施設ごとに独自のルールがあり、日常生活に制限を感じる場合があります。ペットの飼育や外出、来客などに関して、制限がある場合があります。
4.環境の変化
住み慣れた家や地域を離れることもあり、寂しさやストレスを感じる場合があります。 これまでの生活環境と大きく変わるため、慣れるまで時間が必要な場合もあります。
5.人間関係の悩み
居室は個室なっていますが、集団・共同生活になるため、他の入居者との人間関係がうまくいかない場合があります。生活習慣や価値観の違いから、トラブルが起こる可能性もあります。
サービス付き高齢者向け住宅の利用に向けたポイント
- 自身の健康状態を確認する
- ご家族との話し合い
- 費用の確認
サ高住は主に自立した高齢者向けですが、将来的に介護が必要になる可能性も考慮し、サ高住での生活が適しているか確認しましょう。
ご家族と事前に話し合い、サ高住の利用が最適かを確認することが大切です。特にサポートが必要な時にどうするかを計画しておくと安心です。
サ高住によって費用の内容やプランが異なります。月々の費用や追加サービスの料金も考慮し、予算に合った施設を選びましょう。
サービス付き高齢者向け住宅はこんな方におすすめ
- 一人暮らしで、食生活や日常生活に不安を感じている方。
- 自立した生活を送りながら、必要に応じたサポートを受けたい方。
- 健康面や介護に不安があっても、医療・介護サービス等と連携して安心な生活を送りたい方。
まとめ
サービス付き高齢者向け住宅は、食事の用意や安否確認・生活相談など生活支援サービスがあり、ひとり暮らしの方でも安心して暮らせるバリアフリー設計の住まいです。
ご興味のある方は当施設にお問い合わせください!
入居ご相談担当 / 増 田 (ますだ)